バンドソー(その3)ホイール製作の続き [バンドソー]
一応ホイールらしくなったが、
バンドソー用には、外周部の刃が当たる部分にクラウンを形作る必要がある。
ここでいうクラウンが日本語で何と呼ばれるのか知らないが、「王冠」よりは、「山形形状の頂」という形そのものを指すのだろう。
回転するホイール上をトレースする帯鋸刃(フラットベルト)は、クラウンがあると自動的に高い部分に登る力が働くため、常にその中心をトラッキングする。一言で言えば自動調心機構か。
英文だが興味のある方はこちらを。
製作は旋盤のようにホイールを回して、ノミでクラウン形状に削る。
実際の作業は、ホイールを回すためのテンポラリー(一時)プーリーを作るところから。
合板をジグソーで粗切りした後、外周をストレートビットで切削。以前作った治具が役立つた。
続いて、スロットカッター・ビットで縦に溝を掘って、中心部をくり抜けば完成。溝が中心を外れているが、一時使用なので問題あるまい。
ちなみに溝幅は8mm(5/16インチ)
これをホイールにねじ止め。
シャフトとホイールもずれないよう固定し、さらにシャフトを作業用台座に挟み込み、動かないよう上からネジ止め。
モーターを回したところ。インダクションモーターの静かさに感動!
モーターの回転数は約1700rpm、減速比1/3なのでホイールの回転数は570rpm、周速は秒速7.5m。これに刃を当てるわけだが・・・怖い、怖すぎる(笑)
手に汗握りながら、恐る恐る刃を近づけるが、なかなか材に接触しない。
しばらくやっているうちに少しづつコツがつかめてきた。
・刃は上から下に回転する材の面に対し直角かむしろ若干俯角気味が安心感がある。
・鋭角に刃を当てると危険。刃が材に食い込んで、刃ごと回転方向に持っていかれる危険性がある。
・刃を置く支持材を切削箇所ぎりぎりまで近づけ、刃のぶれを極力少なくする。
・切削初期、材料に凹凸が残っている間はショックが大きいので特に慎重に。その点、あらかじめ表面を平滑にしたことで大分楽になった。
・モーター、シャフトを固定するためのV字溝を付けた台座、切削用のノミを固定する支持材のすべてを堅牢な同一構造の上にしっかり固定する。
しかし、この後、フレームに全て組み付けた状態でクラウンの修正挽きをやったのだが、最初からこの方法ですればセッティングの二度手間が省けるかもしれない。
この一時旋盤作業、フェイスガードに安全めがねを着用したが、危険なことには変わりがない。また、写真のようなノミは本来の使い方ではないので、決して真似しないでください。
クラウン切削に入る前に、まず、真円に切削し外周長を確認する。
ルーターの削り残しの凹凸があるし、その後にベアリングを固定したため、偏芯している可能性がある。
続いて、クラウンを形成する。
クラウンが機能する角度は4~5°とのことだが、この写真では明らかに削りすぎで、角度がつき過ぎている。
この後、修正切削。外周長が少し小さくなったが、この上に貼るゴムタイヤが厚めなためちょうど良かったかもしれない。
つづいて、駆動ホイールに付ける本プーリーの旋盤作業
すでに取り付けているテンポラリープーリーはそのままに、反対側に本プーリーを取り付けて、溝型を調節する。
本プーリーには、あらかじめルーターテーブルのスロットカッター・ビットで幅6mmで溝を掘っておく。細いのみで溝の両側面にテーパーを付け、ベルト底が接しないよう溝の底をさらに彫り込む。
上から本プーリー(切削前)、ホイール、一時プーイー
最後に、バランス調整。
直径25cmの円盤が高速回転するので、わずかなバランスの狂いで振動が出る。
シャフトを通す穴にさらに小径ベアリングをはめ、細長いドライバを差し込んで重心の偏りを確認。重たい側のホイール側面を削って軽くする。
なんと、上ホイールは調整がいらなかった!下ホイールは後付けプーリーの芯が少しずれたせいか、3箇所に穴を掘る。
なお、トラック両側の削り残しは、ゴムタイヤ脱落防止のため。
オリジナルでは14インチホイールに対して12インチの自転車チューブでホイール外周全体をカバーしているが、10インチホイールにするとこれに合う自転車用チューブは見当たらない。
探した代替品がこれ。
軽トラの荷台カバーなどに使用するバンドで、タイヤチューブの再生品のようだ。12本入りで安価だし、厚さも1mm以上あり自転車チューブよりは耐久性はありそう。折径30㎝とあるが、長さはまちまちで、
長さを変えてゴムテンションを選択できる。ただ、幅20mmでは引っ張ると幅が狭くなってトラック全面をカバーしきれないため、もう少し広めの方がよさそうだ
バンドソー用には、外周部の刃が当たる部分にクラウンを形作る必要がある。
ここでいうクラウンが日本語で何と呼ばれるのか知らないが、「王冠」よりは、「山形形状の頂」という形そのものを指すのだろう。
回転するホイール上をトレースする帯鋸刃(フラットベルト)は、クラウンがあると自動的に高い部分に登る力が働くため、常にその中心をトラッキングする。一言で言えば自動調心機構か。
英文だが興味のある方はこちらを。
製作は旋盤のようにホイールを回して、ノミでクラウン形状に削る。
実際の作業は、ホイールを回すためのテンポラリー(一時)プーリーを作るところから。
合板をジグソーで粗切りした後、外周をストレートビットで切削。以前作った治具が役立つた。
続いて、スロットカッター・ビットで縦に溝を掘って、中心部をくり抜けば完成。溝が中心を外れているが、一時使用なので問題あるまい。
ちなみに溝幅は8mm(5/16インチ)
これをホイールにねじ止め。
シャフトとホイールもずれないよう固定し、さらにシャフトを作業用台座に挟み込み、動かないよう上からネジ止め。
モーターを回したところ。インダクションモーターの静かさに感動!
モーターの回転数は約1700rpm、減速比1/3なのでホイールの回転数は570rpm、周速は秒速7.5m。これに刃を当てるわけだが・・・怖い、怖すぎる(笑)
手に汗握りながら、恐る恐る刃を近づけるが、なかなか材に接触しない。
しばらくやっているうちに少しづつコツがつかめてきた。
・刃は上から下に回転する材の面に対し直角かむしろ若干俯角気味が安心感がある。
・鋭角に刃を当てると危険。刃が材に食い込んで、刃ごと回転方向に持っていかれる危険性がある。
・刃を置く支持材を切削箇所ぎりぎりまで近づけ、刃のぶれを極力少なくする。
・切削初期、材料に凹凸が残っている間はショックが大きいので特に慎重に。その点、あらかじめ表面を平滑にしたことで大分楽になった。
・モーター、シャフトを固定するためのV字溝を付けた台座、切削用のノミを固定する支持材のすべてを堅牢な同一構造の上にしっかり固定する。
しかし、この後、フレームに全て組み付けた状態でクラウンの修正挽きをやったのだが、最初からこの方法ですればセッティングの二度手間が省けるかもしれない。
この一時旋盤作業、フェイスガードに安全めがねを着用したが、危険なことには変わりがない。また、写真のようなノミは本来の使い方ではないので、決して真似しないでください。
クラウン切削に入る前に、まず、真円に切削し外周長を確認する。
ルーターの削り残しの凹凸があるし、その後にベアリングを固定したため、偏芯している可能性がある。
続いて、クラウンを形成する。
クラウンが機能する角度は4~5°とのことだが、この写真では明らかに削りすぎで、角度がつき過ぎている。
この後、修正切削。外周長が少し小さくなったが、この上に貼るゴムタイヤが厚めなためちょうど良かったかもしれない。
つづいて、駆動ホイールに付ける本プーリーの旋盤作業
すでに取り付けているテンポラリープーリーはそのままに、反対側に本プーリーを取り付けて、溝型を調節する。
本プーリーには、あらかじめルーターテーブルのスロットカッター・ビットで幅6mmで溝を掘っておく。細いのみで溝の両側面にテーパーを付け、ベルト底が接しないよう溝の底をさらに彫り込む。
上から本プーリー(切削前)、ホイール、一時プーイー
最後に、バランス調整。
直径25cmの円盤が高速回転するので、わずかなバランスの狂いで振動が出る。
シャフトを通す穴にさらに小径ベアリングをはめ、細長いドライバを差し込んで重心の偏りを確認。重たい側のホイール側面を削って軽くする。
なんと、上ホイールは調整がいらなかった!下ホイールは後付けプーリーの芯が少しずれたせいか、3箇所に穴を掘る。
なお、トラック両側の削り残しは、ゴムタイヤ脱落防止のため。
オリジナルでは14インチホイールに対して12インチの自転車チューブでホイール外周全体をカバーしているが、10インチホイールにするとこれに合う自転車用チューブは見当たらない。
探した代替品がこれ。
軽トラの荷台カバーなどに使用するバンドで、タイヤチューブの再生品のようだ。12本入りで安価だし、厚さも1mm以上あり自転車チューブよりは耐久性はありそう。折径30㎝とあるが、長さはまちまちで、
長さを変えてゴムテンションを選択できる。ただ、幅20mmでは引っ張ると幅が狭くなってトラック全面をカバーしきれないため、もう少し広めの方がよさそうだ
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