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丸鋸テーブルの改造(3) [テーブルソー]

 まだやってるのかと言われそうですが、
今回は、傾斜切断できるようにする改造です。
DSC_3777.jpg

以下、(1)、(2)の改造で一日で余裕終わるつもりが、
作業を進めていくうちに、これだけではすまないことが判明・・・

丸鋸本体の傾斜切断機能を使うので、今のままでもできないことはないのだが、
天版に切れ目がたくさん入ってしまう。
 見た目みっともないし、穴が大きくなると間に切り屑などが入って危険。
(1)こうならないよう、テーブル面に歯の角度に応じて交換できる小プレート(インサートプレート?)をはめ込めるようにする。

 それから、天版厚が18mmもあるので、歯高は、90°で47mm。横引き治具(クロスカット・スレッド)を使ってツーバイフォーを挽くと1mm程度の切り残しができてしまう。
 また、45°傾斜にすると、テーブル面から垂直高は28mmしかない。
(2)そこで、今の天版の裏側を5mm堀り込んで歯高を稼ぐことにする。
 これだと、90°で52mm、45°で33mmの歯高が稼げるので、
今の用途では、まず不足することはない。


まず、テーブル裏面の堀込み形成
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 丸鋸設置面はテーブル裏面から既に15mmの段差があるため、隅の方はトリマーの取り回しが難しい。段差と同じ厚さの板をスペーサー兼トリマー台座にして、これをずらしながら、外側から少しづつ切削。

 真ん中は、どうせ切り取るので残したまま。
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 続いて、表から自由錐で2、3mm程度わずかに円形に少し堀込み。これをテンプレートにトリマーで半円形の切り抜きを形成。
DSC_3764.jpg
 何故、切り抜かないかというと、自由錐
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の使用を最小限にしたいから。
 以前、材料の固定が不十分なまま、手持ちドリルで自由錐を使った際、材料の方が回転してしまい、腕にけがをしたことがある。
 普通はボール盤で、やむえず手持ちドリルしか使えない場合、材料をしっかり固定し使用は最小限に。

 ジグソーで、大まかに切断。
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 直線部はストレートビットで仕上げ。
 円弧部はコロ付き面取りビットで、倣い成型するつもりだったが、手持ちの面取りビットはベアリングが先っぽに付いてる。これでは、裏側からトリマーを使わなければならないが、段差が邪魔して使えない。
 結局、薄いベニヤに穴を開けて、もう一つテンプレートを作りテーブル上面から面取りする。
・・・自由錐の作業は結局無駄に(泣)
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 裏面から見たところ。堀込みは、丸鋸の位置調整のためベースプレートのサイズより少し大きくしてます。
DSC_3768.jpg
 問題は、どう堀込み面を平滑にするか。どうしてもわずかな凹凸ができてしまう。
結局は、勘を頼りに(笑)ノミとサンドペーパーで仕上げ。

ここで、丸鋸を固定してみる。
DSC_3770.jpg
・・・相変わらず同じ華奢なステーを使ってます。
今回は、ベースとステーの間に木片を噛ませる。これの方が接触面積は大きくなりしっかり固定できる感じがする。

 ひとまず、これで試運転。90°切断では全く問題なし・・・
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 つづく

丸鋸テーブル移動用架台の製作(つづき) [テーブルソー]

ボックス底の部分
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キャスターを取り付け、
その脇に可動式の脚。脚部分の支持は蝶番を使用
これがキャスターフリーの状態。
罫書き線が色々あったり、脚台座に変な切れ込みがあってみっともない(笑)

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180°回転させて脚支持の状態。
こうするには、丸鋸テーブル全体を少し持ち上げる必要があります。(^_^;

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これが組み上がった移動式架台。
前面の黄色い合板部は収納扉で、上辺が手前に開きます。

DSC_3549.jpg上の穴に遮音ボックスをはめ込んだ状態。
何時ものごとく、サイズギリギリで作ったため、穴が小さくてはまらないのではと危惧したが、今回は何とピッタシ!
上のフレームを持って、テーブルを引き上げたときに抜けないよう、3カ所ネジ止めで固定。

DSC_3539.jpg脚は、そのままだと蝶番が自重で回転し脚が地面につかえてしまうため、
引きバネで引っ張ってます。
少し、バネが弱い感じで、少し押すと半回転します。
脚側のバネの固定位置はもう少し上に持ってきたかったが、
キャスターに支えてしまうためやむなくこの位置に。
もう少し強めのバネが良かったかもしれない。

これが、脚支持の状態。
DSC_3538.jpg自重があるため、
前の作業テーブルの脚よりはるかに安定してます。

最後、遮音ボックスを前後から挟み、天板を支持するツーバイ材
右側面の底と、側板を付け、小物入れにしました。
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この辺で、概ね完成です。
あと、材の汚れ吸湿防止のため全面にウレタンニスを塗って完成。

丸鋸テーブル移動式架台の製作 [テーブルソー]

丸鋸テーブル稼動から早5ヶ月。
使い込むうちに色々と不満な点も出てくる。
一つが移動のこと。
なにぶん作業スペースが狭過ぎて、長さ90cm程度の材でも、
切断時に材がつかえることがある。
そのたびに、丸鋸テーブルの位置を移動させなければならない。

それほど重たくもないので、全体を持ち上げて移動させたり、方向転換していたが、
それでも、切っている最中に、・・・?材料が前に進まない!
と、よく見ると材の端が壁につかえて、あわてて電源を切ったことが何度かある。

そんなわけで、キャスターで可動式にすることに。
安全面を考えると、本来しっかりと固定すべきものなのだろうが、
上のようなことがあるので、むしろ無理な力がかかった時は、
テーブル自体が適度に動いた方がいいのではと・・
で作製したのがこれ。
DSC_3554.jpg
前回のベルトサンダーの移動架台と同じ、
通常使用時はキャスターのまま。
固定して安定させたいときは、4点の足で支える構造とする。

当初は、既存の、作業テーブルのまま移動式架台に載せようと考えたが、
テーブル足の奥行きは、丸鋸テーブル天板幅より15cmほど長い。
架台が大きくなりすぎるので、この案はボツ。
DSC_3494.jpg
脚を少し狭めることもできるのだが、天板面が傾いてしまう。
DSC_3495.jpg
結局、作業テーブルはお役ご免とし、新たに作ることに。

テーブルを支えるフレームと遮音ボックスはそのまま利用。
2×4でキャスター付きのボックスを組み、その上に遮音ボックスを乗せる。
ボックスは合板で囲み収納スペースとした。
DSC_3510.jpg

つづく。

丸鋸テーブルの静音化(2) [テーブルソー]

昨年の11月にiPhoneで測定した数値
 裸の状態で96~98dBかそれ以上
 遮音ボックスに入れた状態で85d~86dB

以下、その後の対策と効果です。
対策その1
 作業台フレームと遮音ボックスの間、これらとテーブルの間に最大で5mm程度の隙間が各所にあったのをスポンジゴムで塞ぐ。
83~85dB程度

対策その2
 遮音ボックスの内側に遮音シートを貼り回す。
DSC_3345.jpg

 使用したのはダイケン遮音シートというやつ。
DSC_3343.jpg 
 幅94cm、1ロールが10mで重さが何と19kg!
これで4千円程度。作業場の遮音用として使えると思い切って購入。

ついでに天板裏側にも切れ端を張り回す。隙間が生じて効果は疑問だが・・・(^^;
DSC_3346.jpg
それと、これは気休めだが制震用鉛シートを丸鋸のモータ部の裏側に貼る。

 以上の状態での測定した結果がこれ。
 74~77dB程度
IMG_0222.png

裸の状態から比べると20dB以上の静音化を実現!
この辺が現状でのテーブルソー本体の静音化の限界か。
まあ、気持ちの上でも丸鋸を回しやすくなったのは確か。

それでもまだ、住宅地では結構な音量なので、
これ以後は、残った遮音シートで作業場の静音化に取り組む予定です。

丸鋸テーブルの静音化 [テーブルソー]

騒音レベルが測定できるiPhoneソフトで丸鋸テーブルの遮音ボックスの効果を測定してみた。
IMG_0195.PNG

iPhoneの機種によって、また、同一機種でもマイク等の感度には個体差があるため、dB値は参考程度に考えた方がいいと思われるが、相対値として比較をするには有効だろう。

なお、音源とiPhoneの距離は概ね1m程度・・・もっと近いかも(^^;)
本体は手持ちで操作のため、測定ごとに距離は小刻みに変わっている可能性もある。

遮音ボックスに入れない裸の状態
DSC_2858.jpg
テーブルソーから取り外さず、テーブルを開けた状態で測定:96~98dB
瞬間的には100dBを超えることもある。

テーブルを閉めた状態
DSC_2908.jpg
85~86dB
遮音ボックスの効果はだいたい-11~-12dB

DSC_2891.jpg
横挽き治具を使用した場合、明らかに騒音が軽減される(9mmのシナ合板によりテーブル面がほぼ覆われる)ため、これをテーブルに載せた状態で測定すると82~83dBと、さらに-3dBの効果。

まだまだ、静音化の余地はありそう。
特に、天板と作業台のフレーム、遮音ボックスとの間に数ミリの隙間が空いており、こまめなデットニングにより、どこまで改善できるか試行してみたい。

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